龍門寺(りょうもんじ)は、延慶元年(1308年)中国宋から帰化した禅僧、寧一(ねいち)山国師により開創された美濃国禅寺の古刹として知られています。創建当時は「福光寺」と称し、岐阜市福光にあったそうですが、室町期戦国時代に戦いで焼かれ、140年後に今のところに移築・再建されたのだそうです。

総門にある龍の彫刻

龍門寺の総門に施されている見事な龍の彫刻は、飛騨工・左甚五郎の作と伝えられています。この龍には伝承があって、夜になるとこの龍が暴れ回るため村人が鉄砲で撃ったという伝説が残されています。穴のように見えるところが鉄砲のタマの跡だそうです。

龍の絵

本堂は、150年を越え、今も昔の姿をたたえています。かつて庫裡には客間が三間あり、それぞれ龍の間、虎の間、竹の間と呼ばれていました。虎の間は、迫力ある八方にらみの虎が見事に描かれていましたし、竹の間は昔から幽霊の間とも呼ばれ、夜な夜な幽霊が出るという噂がありました。 後に建て直しが行われ、龍の絵は装丁されて壁に飾られており、その雄姿を見ることができます。

縁結びの木

龍門寺の門前には、「縁結びの木」と称される2本の杉の木があります。2本があたかも枝でつながっているように見えることからこう呼ばれてるようになったそうです。樹齢百数十年と考えられ、町の天然記念木になっています。

コメントを残す