神淵神社は、天王山(てんのうやま)の山頂近くに社があり、須佐之男命と十拳剣の神霊が祀られています。天王山は以前、御佩山(みはぎやま)と呼ばれていました。
 今から1250年前(770年)大海人皇子が皇運挽回祈願のため、神鏡を祀ったことが始まりだと伝わっています。祭神の須佐之男命は、天津神でしたが追放されて国津神となった神様です。日本神話では、天照大神を天岩戸に閉じこもらせる原因を作った野蛮な神とされていますが、一方ではヤマタノオロチを退治した英雄でもあります。

※須佐之男命(スサノオノミコト)
古事記と日本書紀でおなじみ、天照大神(アマテラスオオミカミ)の弟神です。乱暴な神として伝えられていますが、どういうわけか天照大神より須佐之男命を奉る神社の方がはるかに多いとのことです。
※十拳剣(トツカノツルギ)
握り十個分の長さを持つ剣で、この剣は数々の日本神話に顔を出しているため、どうやら1本だけではないようです。天照大御神と須佐之男命は、この剣と勾玉によって神々を誕生させ、また須佐之男命はこの剣で八俣之大蛇(ヤマタノオロチ)を退治したとされています。

神渕神社の大杉

神渕神社の境内には、樹齢800年以上の大杉があり、ご神木として祀られています。昭和5年2月28日に文部大臣により天然記念物に指定されました。

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